「今日は行けた」
その喜びのあとに、
次の日もっとしんどくなることがあります。
この日は、娘が久しぶりに
教室に入ることができた日でした。
でもその翌日、
体は大きく反応しました。
図工だけ教室へ行く計画
この日は朝から、
まず保健室へ。
落ち着いたら、
教室の隣の空き教室で休憩して、
3・4時間目の図工だけ教室へ行ってみよう
そんな計画を立てていました。
図工は、娘の好きな時間でした。
朝4時40分に目が覚めた娘
やっぱり緊張していたのか、
娘は朝4時40分に起きてしまいました。
もう一度寝かしつけたけれど、
朝になると不安そうな顔。
「やっぱり…保健室だけでもいい?」
「図工なら楽しいことできるよ」
「じっとしてる授業じゃないし、気が紛れるよ」
そう伝えても、
「緊張する…保健室だけがいい…」
なかなか気持ちは動きませんでした。
「がんばったらクレーンゲームしてくれる?」
そのとき娘が聞いてきました。
「がんばったら、クレーンゲームしてくれるって言ったの本当?」
「うん、いいよ」
そう答えると、娘は小さく言いました。
「じゃあ…がんばる」
「ママはここにいるからね」
学校に着くと、先生が迎えに来てくれました。
「大丈夫そう?」
娘は固まったまま動けません。
私は伝えました。
「ママはここにいるからね」
「気持ち悪くなったら、すぐ戻ってこればいいよ」
すると娘は、
勇気を出して教室へ向かいました。
「続きがやりたい」
3時間目が終わったころ、
先生が来てくれました。
「続きがやりたいみたいで、4時間目も図工やるって言ってます」
その言葉を聞いたとき、
心からほっとしました。
さらに先生が聞いてくれました。
「給食当番だけど、配膳やる?」
娘は少し考えて、
「うーん…やろっかな」
「みんながバイバイってしてくれて嬉しかった」
その後、娘は戻ってきました。
「配膳はできたけど…もう疲れて気持ち悪い」
それでもこの日、
図工2時間+給食の配膳までできました。
「すごいじゃん!」
そう伝えると、
娘は嬉しそうに笑って言いました。
「みんながバイバイってしてくれて嬉しかった」
その一言が、
すべてを物語っている気がしました。
がんばったあとのご褒美
帰りに約束していたクレーンゲームへ。
娘は景品を取ることができて、
「今日はがんばった!!」
何度もそう言っていました。
その笑顔は、今でも忘れられません。
次の日の強い反動
でも、次の日。
娘はいつもより強く、
「気持ち悪い…」と訴えました。
前の日より、明らかにつらそう。
「学校行きたい…」
そう言いながらも、
体がついていかない。
気持ち悪さと悔しさで、泣いていました。
「がんばったからしんどい」という視点
このとき私は、
まだよくわかっていませんでした。
がんばったあとにくる「反動」のこと。
繊細な子は、
頑張るときに人一倍エネルギーを使います。
だから次の日、
その分だけ大きく崩れてしまうことがある。
「昨日できたのに」ではなく、
「昨日あんなに頑張ったから、今日はしんどい」
そう思えるようになったのは、
もう少し後のことでした。
👉 がんばった後に行けなくなる理由はこちら
不登校の子が「行けた次の日に行けなくなる」理由|がんばりの反動とは
同じ状況のお父さん・お母さんへ
お子さんが、
「できた次の日にできなくなる」とき。
それは後退ではありません。
がんばった証拠が、
体に出ているだけです。
「昨日できたのにどうして?」
そう思ってしまうのは自然なこと。
でも、
「昨日がんばったから今日は休もう」
そう考えてあげることが、
回復への近道になることがあります。
おわりに
この日を境に、
娘は少しずつ学校に行けなくなっていきました。
でも同時に、
「どう関わるといいのか」
そのヒントも、少しずつ見えてきた気がします。
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